4月1日の新聞に、長女の小学校時代の恩師の名前がありました。
数年前に校長先生になられ、今年度は新しい赴任先に移動です。
4年生の時の担任が付きっ切りで教えてくれた版画です。
家庭訪問の時、長女が図工に苦手意識を持っていることを先生に伝えました。
先生は「私の専門は図工ですので、1年間で苦手意識がなくなるように一緒に取り組みたいと思います」と仰ってくれました。
版画は自画像です。生徒が「楽しく過ごしている自分の姿」を先生に写真に撮ってもらい、写真をもとに版画を仕上げます。
先生は「長女さんの鉄棒で逆さになっている自分という発想が気に入りました」と褒めて下さいました。
そして、昼休みに版画を掘る長女に付きっ切りで指導してくださいました。
先生の指導のおかげで、長女の版画は校内コンクールで賞を取ることが出来ました。
どの生徒にも寄り添い、いつも一生懸命な先生の姿に、長女にADHDの診断が出たことを「この先生なら伝えてもいい」と思いました。
先生に時間を取っていただき、長女がADHDだと伝えると……
「僕は今まで成績のいいADHDの生徒に出会ったことがありません。でも、ADHDの診断が出ているならば、明日から長女さんが忘れ物をしても、今までのように怒りません。忘れ物が減るように注意と言葉がけをしていこうと思います」
と、仰ってくれました。
確かに、長女がADHDの診断を受けた11年前は、普通学級に在籍する発達障がいの子は少なく理解もなかった時代でした。
( 診断当時、長女のIQはギリギリでしたが、長女に合った塾に出会い、小学校の勉強はできていました)
子どもにとって小学校の担任の影響は大きいと思います。
親にとっても担任の理解は大切です。
長女は理不尽で最悪な担任にも数人出会いましたが、それを超える素敵な先生たちに出会いました。
長女は人との出会いに恵まれています。
大学のゼミを選ぶとき、長女が何よりも重要視したのは「面倒見のいい先生」だそうです。(笑)
お一人、とても詳しくゼミの説明をしてくれて、面倒見が良いと噂のある(?)先生を見つけ、無事にそのゼミに決まったそうです。
ゼミの志望理由で熱烈アピールを書いたと言う長女に内容を尋ねました。
「私は一人では何もできなくて失敗の多い人間なので、私のような学生は、先生のような方でないと卒業することができません。」
という言葉を丁寧にびっしりと書いたそうです。(笑)
面倒見のいい先生に出会えたなら……
何としても4年で卒業してほしいと思う母です。
5年も学費払うお金はないよ。
娘たちの版画を額に入れて飾っています。
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