「 社会 」が「 遅刻の女王 」を起こす。

【旧ブログ・窓際の小さな自転車】
★長女・大学生★

長女が高校に入学して間もなく、「遅刻の女王」という不名誉なあだ名をつけられました。
授業中はいつも寝ているから「眠り姫」ってあだ名も……。

小さい頃からロングスリーパーだった長女。
どんなに早く寝ても、朝はなかなか起きない。
(ADHDの特性としてあるそうです。)
そんな長女が、アルバイト先に選んだのはパン屋さん。
朝6時半から開店です!5時半に起きてアルバイトに出かけています。

その話を、親子でお世話になっている美容師さんに話したら、素敵な言葉を言ってくれました。「 社会が ちゃんと 起こしてくれるんですね!

そして……
*長女が送ってくれた元旦の写真*

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伏見稲荷大社に行ったそうです。「始発の電車で!」

長女は毎年、年末は実家の飲食店の庭にあるお稲荷さんを大掃除していました。
コロナで帰省できず、大掃除ができなかったので、元旦にお参りに行ったそうです。
始発で行ったのは、できるだけ人混みを避けるため。
伏見稲荷大社まで2時間くらいかな?

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元旦の記事の「元旦の景色」は伏見稲荷からの景色です。
あの、遅刻の女王が始発でお参りに行くなんて、 元旦の奇跡?ではなく

朝のアルバイトで、早起きができるようになったからでしょう。
一人暮らしの条件として深夜のアルバイトは禁止していました。
夜道を一人で歩かせるのが怖くて。
でも、時給が高いのは深夜のバイト。
そこで見つけたのが、同じくらいの時給がもらえる早朝のパン屋さんでした。

さすがADHD自分が本当にやりたいことならできる
そして、美容師さんが言う通り、社会が起こしてくれたのでしょう。

寝坊して、遅刻したことも1回あるそうです。
鍵を持っている早出の人も、その日に限って寝坊。
二人で大慌てで開店の準備をして、ギリギリ間に合ったと聞きました。
遅刻はしていないけれど、お化粧もせずに電車に飛び乗ったことも数回あるそうです

美容師さんに遅刻のことを話すと、

失敗したのもいい経験ですね。
社会はいろんな事を教えてくれていますね。
一人暮らしをさせた甲斐がありましたね!

と言って喜んでくれました。

正直なところ……朝のパン屋さん。
長女には絶対に無理!って思っていました。

*遅刻の女王の歴史 *

小学生→朝のチャイムを聞きながら、猛ダッシュで学校へ。
(走るのが早くなった!)

中学3年生→母が必死に起こして遅刻はゼロ。
(公立高校に行かせる為、遅刻はさせられず。母が頑張った……)

高校生→昼頃に学校へ行くことも。
1限目の単位が危ないと担任から何度も電話がかかる。

高校3年生→強制だった朝課外(0時間目授業)がなくなり、遅刻はなくなった。

浪人生→生活のリズムが狂う。

長女が高校生の時は、朝起きないことが許せない時もありました。
5時起きでお弁当を作った労力を返せ!と、朝から怒鳴っていた私。
お弁当を買い取れ!も言ってたな。

小さい頃、将来の夢は保健室の先生。
高校で進路を選ぶときに迷いましたが、諦めました。
「学校は朝が早いから無理」という理由に納得。(笑)

元旦の清々しい景色の写真から、子どもが育つ底力を感じて、嬉しい年明けになりました。