【旧ブログ・窓際の小さな自転車】
★長女・小学校中学年★
長女が小学校3年生の時に発達障がいに気が付いた私。
その時、最初に相談した相手と、相談に乗ってくれた関東に住む、お会いしたこともない先生との出会いが私の価値観を変え、今に至っています。
今回は、このシリーズの最後です。
先生との会話で目から鱗だったアドバイス。
今でも、ふと思い出すことがあります。
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「私の質問」「先生の答え」色分けしています。
小学校3年生の頃の長女の事で、
一番困っていたのは、学用品を無くすこと!
鉛筆のキャップ、消しゴム、定規、赤青鉛筆、買ったばかりの鉛筆も……
「ただいま」と帰宅した長女のランドセルの中は
筆箱の中はほとんど空っぽで、ランドセルの中に鉛筆などが散乱していました。
ティッシュやハンカチもくしゃくしゃに丸まって突っ込んである。
世間では、少額3年生は自分の持ち物を大切に扱うようになる頃なのか、
当時、ママ友との会話などで聞いた話。
※鉛筆は、短くなるまで大切に使っている
※短くなって持てなくなったら補助軸をつけて使っている
※お気に入りの消しゴムを小さくなるまで大切に使っている
聞いた私は驚きました。
長女との生活では考えられなかったからです。
質問★1★
学用品をなくしてばかりいます。どうしたいいでしょうか?
先生の答え★1★
*学用品は常にストックを用意してあげて*
先生は「経済的に買う余裕があるならば」と、最初に一言ありました。
鉛筆のキャップ、消しゴム、ノート、なくしても怒らないでください。
娘さんが「ない!」と困っているなら、「はい」と、ストックを渡してあげてください。
なぜ無くすの?なぜ片付けられないの?と怒っても仕方がない。
消しゴムが一番なくなるなら、10個くらい買っておいてください。
【私】え……それでは、モノを大切にするという事を教えられないですよね?
【先生】そのうち、教えられます。今は怒らないことが一番大切です。
当時、毎日長女を怒ってばかりで私も追い詰められていました。
今の私なら、他の子と比べること自体が無駄と思いますが、当時は、周囲からの「教えればできるはず」という周りの声に押しつぶされ、苦しかったです。
でも、先生のこのアドバイスはスッと私の心に入ってきて、「この方法でやってみよう!」と、思いました。
大きくなった今の長女は、ミニマリストっぽくなりました。
なんでも無くす事もないし、カバンの中に散乱していることもない。
自分で工夫することができているのです。 時間はかかったけれど。(^-^)
質問★2★
学校の先生に嫌われている様です。どうしたらいいですか?
小学校3年生の個人面談、今でもハッキリ覚えています。
挨拶をして一番に言われたこと。
「授業中に何度も筆箱を落として困っています。忘れ物ばかりです。
授業を聞かずに窓の外ばかり見ています。こちらの話を全く聞いていません。
きちんとノートに書くこともできません。
まぁ、だから何だ?って話なんですけどね。」
と言って担任の先生は長女のテストを出しました。
「勉強はできます」 と担任の先生に言われ私が感じたこと。
この先生、長女が嫌いなんだ……
窓際の席が多かった長女。ADHDの子が窓際に座ったら、窓からの景色や飛ぶ鳥、
運動場から聞こえる声。集中して授業を聞くなんてできない……と、今ならわかります。
長女は学校の勉強に全くついていけず、3年生から塾に通い始めました。
塾は長女にピッタリ合っていて、勉強ができるようになりました。
ところが……
算数のテストで、答えは合っているのに✖がついていました。
答えは合っているけどやり方が学校で教えた方法と違うからという理由。
△でもなく✖。点は1点もつけられていませんでした。
面談中の言葉の端々から担任が長女を嫌っていることが伝わってきました。
(この担任が嫌で長女は3年生の3学期、学校に行きませんでした)
先生の答え★2★
お母さんが「すみません」と代わりにあやまって
それは理解がない先生ですね。
これから長女ちゃんが出会う全ての先生が理解あるとは限りません。
そういう先生には、お母さんが代わりに謝ってあげてください。
授業を聞いていないと言われたら「すみません」と言っておけばいいんです。
お母さんも言いたいことはあるでしょうけれど、とりあえず謝っておけばいいんです。
それでだいたい解決します。
これを聞いて私は、めんどくさい人は相手にしなくなりました。
特に、合わないと思う学校の先生を相手にするのはやめました。
質問★2★授業中に筆箱を落としてしまうのはなぜでしょうか?
筆箱を落とすのは、授業中に机の上のモノを触ってみたり、モゾモゾと手を動かしているので落としてしまうようでした。
先生の答え★2★
体がモゾモゾと動くのは、我慢している証拠。
じっとしているのは苦手。
モゾモゾすることで授業中走り回らなくてすんでいる。
本人はとても頑張っているんですよ~。と言ってくださいました。
★忘れ物や、モノを無くす対策★
教科書は全部ランドセルに突っ込む。
もしくは、毎日学校に教科書を置いてくる。
どちらも本人なりに工夫して対策できるようにする。
この話からの続きでアドバイスがありました。
『学校は無理していかなくてもいい』
これから、学校がきつくなる時があるかもしれません。
きつくても長女ちゃんは「学校に行きたくない」と言わないかも。
それは、学校は行かなくてはならない場所と思っているからです。
学校がきつそうとお母さんが感じたら、
「学校、休んでもいいんだよ」って言ってあげてください。
もしくは「今日熱があるんじゃない?体調悪そうだよ」と、
お母さんが理由を作ってあげて休ませて下さい。
学校をサボれとは言わないけれど、嫌だったら休んでいいと言ってあげて。
それから、友達は100人いりません。 本当に気の合う友達が1人いれば十分です。
その他の先生のアドバイス
・片付けは苦手→ほっとく、または黙って片付けてあげる。
・宿題のようなやらねばならぬこと→苦手 本人が一番ジレンマを感じているはず。
・手助けはしても叱らないでください。
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長女のADHDと向き合った「はじめの一歩」 振り返ると、
ご縁に恵まれたことに本当に感謝しかありません。
このはじめの一歩から、いろんな事がありました。
頭ではわかっていても、感情がついてこなくて怒ってばかりだった時もあり、 なかなか簡単にはいきませんでした。
でも、私の中で一番変わったのは、長女の苦手を認めてあげたこと。
何度言っても分からないなら、何回でもわかるまで教えようと心に決めたこと。
長女が分かりやすいように私も工夫して教えようと思ったこと。
子育てを批判されても、私は私のやり方を貫くんだ!ってきめたことです。
今、こうして過去を振り返ってブログに記録できる日がくるなんて……
あの頃は思いもしませんでした。
発達障がいと向き合った「はじめの一歩」①~④のリンク
①相談相手
②困っていることへのアドバイス
③道しるべ
④無くしてしまうモノはストックする