【旧ブログ・いつでもJUMP!ときどきWALK?】
★長女・高校1年生★
高校の合格者説明会で、教育委員会からプリントが配布されました。
発達障がいについて、法律が変わったそうです。
そのプリントには、発達障害と診断されている子はもちろん、子育てに苦労している親に対しても、それは発達障害かもしれないので相談してくださいと、書かれていました。
(指示がなかなか通らないとか、一度に二つのことができないとか)
高校に長女のADHDを伝えるのは迷っていましたが、そのプリントを読んで、伝えることに決めた私たち夫婦は、入学式後に担任の先生に時間を取ってもらい、先生・私・パパ・長女の4人で今までの話を1時間ほどしました。
ADHD診断までの経緯と、私立中学を退学したことを話しました。
驚いたのは、担任の先生が長女の亡くなった主治医のことを知っていたことです。
有名な医師でしたが、知っている学校の先生に出会ったのは初めてです。
担任の先生には高校生活で長女が困りそうな以下のことを話しました。
*板書ができない。
*忘れ物が多い。
*うっかりミスが多い
*宿題を自分からしたことがない
(母が監視・一緒に計画・一日中宿題と言い続けるとできる)
*不器用が際立つという診断で運動も苦手。
*周りの空気を読めるようになったが、女子クラスになったので、空気を読むことに神経を尖らせ、疲れやすく、クラスに慣れるのに時間がかかるかもしれない。
先生はメモを取りながら聞いてくれました。
保健室の先生には担任から伝えてもらい、後日改めて母が保健室を訪問しました。
担任の先生に長女が信頼を寄せたのは、宿泊研修でした。
集団行動という種目を練習しているとき、長女の横にピッタリくっついて教えてくれたそうです。
長女は今でも右と左がすぐに理解できません。
「右向け右!」「斜め左に歩く」という指示は、頭の中がパニックになります。
担任が横で「右」「左」と言って指で方向を示してくれるので、なんとか皆についていけたそうです。
宿泊合宿後の保護者会で、先生と話す機会がありました。
先生は宿泊研修で、長女がとても頑張っていたことや、長女の日頃の生活を教えてくれました。
「クラスの中では浮いていません。
板書は集中してノートにきちんと書いています。
入学式後に、学年の先生には宿題は提出しないかもしれないと伝えていますが、
宿題は未提出なしで、クラスではちょうど真ん中あたりの提出状況です。
早くもなく遅くれることもなく、提出できています。」
「お母さんが話していた、今までの長女ちゃんとは違って、きちんとできています。できているということは、長女ちゃんが、とても努力していると私は思います」
と、おっしゃってくれました。
そして長女は頑張っていると、何度も褒めてくれました。
これまでの私の経験では、長女が周りに劣らずこなせると
「お母さんが心配することないですよ。長女ちゃんは、普通にできる子です。」
と、言われました。
でも、長女が周りに劣らずついていけてることを、長女の努力と言われたのは初めてでした。
「家では家族に八つ当たりして大変なんです。軽く殺意がわくこともあります。」
と私が言うと
「あぁよかった。こんなに頑張っていて、いったいどこで息を抜いているのか心配だったんです。
どこかで爆発しちゃうかもって心配だったんです。
お母さん、秋の風が吹くころには生活リズムのコツもつかめますから、家での八つ当たりは右から左に流してください。」
と、先生は安心したように話してくれました。
学校で頑張っているなら、家での悪態は少し目をつぶってあげようと、私も先生の話を聞いてホッとしました。
長女にこの話をしたら、喜んでいるようでした。
認めてもらえて褒めてもらえるって嬉しいんでしょうね。
中間テストは、理系を目指す長女としては、思うような点数が取れなかったのですが、
担任の先生の教える古典は、満点に一歩届かずでしたが、クラスで1番だったそうです。
国語が苦手な長女ですが、理解ある担任の先生が教える古典だったので、頑張ったのでしょう。
転校先の中学でも担任の先生に恵まれましたが、高校のスタートも理解ある担任に恵まれました。
担任の先生の理解があるかないかは、子どもだけでなく、親も学校に対する信頼が変わってきます。
これから1年間は安心してお任せできそうです。