いじめからは逃げるが勝ち

【旧ブログ・いつでもJUMP!ときどきWALK?】
★長女・中学2年生★

長女は中高一貫を退学するとき、ほとんど誰にも言わずに去りましたが、部活の先輩が、長女が楽器を購入すると思って、その世話をしてくれていたので、退学のことを伝えました。

先輩は高校1年生男子・N君
長女のイメージ……
「優しくて、のんびりしていて、人をいじめることも、いじめられることからも縁遠い人」だそうです。

長女は、退学の理由を「靴隠し」の嫌がらせが終わってないからだと話しました。
「なんとか、解決できないか考えてみる」とメールを送ってくれたそうです。
その先輩、退学する長女にお別れのプレゼントも用意してくれていました。本当に優しい先輩です。

退学の日、N君は、長女と同じ楽器パートだった、もう一人の高校1年生男子・G君に長女のことを話したようでした。

その夜、高校生のG君から長女にメールが届きました。
「ママ。これ読んで」という長女から読ませてもらったメールに、涙が止まりませんでした。ずっとその言葉は心に残していたましたが、穏やかな学校生活にホッとして、メールの言葉を忘れそうなので、ブログに残そうと思います。

いじめられていた人間だからこそ言えることだが
いじめからは逃げるが勝ちだ
そして、いじめられた人間は
いじめた人間が持つことができない
気持ちを持つことができる
今はトラウマかもしれないが
その気持ちを忘れないでほしい
気付いてあげられなくてごめんな
思ったような先輩でなくて・・・
じゃあ、元気で!!


というような……短い文章でした。
詳しくは書けませんが、この先輩。いろんな才能を持ち、その才能は妬まれることも。
外見の本人の努力ではどうにもならないことを、ひどい言葉でからかわれたり、陰で言われたりもしていました。長女はそのことを知っていて、心無い言葉に怒っていました。

先輩は時々不登校になりました。それでも学校に通っています。
そのことを知っていたので、言葉の一つ一つが心に響きました。

先輩は、長女の退学を「逃げるが勝ち」と言ってくれました。
「その選択は間違ってない」という意味で言ってくれたのだと思います。
文章の途中には「乗り越えた時は、また共通の音楽で会える」そんな意味合いのことが書かれていました。(それは覚えているのですが、詳しく書けなくてスミマセン)

3月で卒業して、県外の大学に行った先輩も「学校を辞めたことを後悔しない生き方をして下さい。地元に帰った時に話を聞いてやるから。今の部活(美術)で描いた絵をLINEで送れよ~。」と、エールを送ってくれました。

LINEやメールで、たま~に先輩たちと連絡とっているみたいです。
色々あった前の私立一貫校。だけど、その学校に行ったからこその出会い・・・・。
大切にしてほしいです。

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イラスト提供:ふわふわ。り

 

追記:2021年10月23日
記事に出てくるN君とG君、あれから6年が経ちましたが、今でも連絡を取り合っています。高校生の時は、N君の演奏会を聴きに、長女とG君で行きました。

まだまだ続く凸凹道 ♪ と 素敵な再会 - 窓際の小さな自転車

N君は、大学院に進学しました。退学の日、「いつか、いじめをなくす側の人間になる」と言った通り、その仕事に就くための勉強をし、実現は目の前です。
G君は、いろいろあって、遠回りして大学生になりました。きっと才能を発揮し、学生生活を送っているはずです。