今度は負けたくない

【旧ブログ・いつでもJUMP!ときどきWALK?】
★長女・小学校高学年★

 

前回の記事の続きです。
長女の古傷が痛み出す出来事がありました。

修学旅行目前の出来事です。
(一応、解決しましたので、リアルタイムではありません)

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イラスト提供:ふわふわ。り

 

長女の機嫌が悪い日が続きました。
何かあったのかな。と思いましたが、聞いても教えてくれませんでした。その長女が、塾の迎えの車中で話し始めました。「●●●ちゃんは、私の班になりたくなかったんだって」

長女は修学旅行の班長です。
いつも班長などに立候補します。そういう仕事に、周りが?と思う程、熱くなるタイプです。
まず、班長が決まってから、班のメンバーが決まったそうです。
そして、長女の班になった●●●ちゃんは、周囲の友達に「修学旅行の班、サイテー」と、影で言っていたそうです。

その後、「●●●ちゃん達から無視されるようになった」と、長女が言って来ました。

理由を尋ねると、班内の係り決めをして、その係りを紙に書くときに、長女はうっかり●●●ちゃんの名前を書き忘れたそうです。

すると、●●●ちゃんの仲良しグループの一人である▲ちゃんが、長女にものすごい剣幕で文句を言ってきたそうです。
そこで、長女も腹が立って言い返したらしいです。

とりあえず、そこまで聞いて

「長女は●●●ちゃんに謝ったの?わざとではなくても、ミスをした事には間違いないでしょ。班長としてミスをしたなら、まずは謝らないと」と、言うと

「だって、謝ろうとしても●●●ちゃんが私を避けるから謝るチャンスがないんだもん」と、言います。

なんとなく不安な気持ちになりました。
数日後、「いじめてやるって言われた」と。
言ったのは▲ちゃん。
いじめてやるって言葉だけでもこちらは冷静になれません。
よくよく話を聞くと、直接言われたのではなく、長女と仲良しの友達の□□□ちゃんを呼び出して、「長女をいじめようと思っている」と、言ったそうです。

呼び出された□□□ちゃんが、長女に伝えて分かったそうです。

私は、長女の友達の□□□ちゃんの言った言葉に驚きました。
「私(□□□)は中立の立場だから」
中立の立場って・・・!!

そんな中立って難しい言葉よく知っているもんだ。と言うと、「みんな、よく使っているよ」と長女が教えてくれました。そして「もう、□□□ちゃんは信用できない」と。

「大丈夫?辛かったら学校はしばらく休んでもいいんだよ。」と私が言うと

「今度は負けたくない。私、3年生の時にいじめられて学校を休んだから、今度は負けたくない。」と長女は答えました。

やっぱり、まだ、あの時の傷は完治していなかったんだなぁ。

それでも、私の心の中は、不安と怒りでいっぱいになったので、学校に相談するべきか、迷いました。

長女は先生には絶対に言わないでと言います。
先生に言ったって逆にめんどくさくなるし、解決なんてしないから……だそうです。

やっぱり、過去の経験がそう思わせているのでしょうね。

それでも、私の気持ちがどうにもならず、ちょうど、長女は風邪を引いて咳が出ていたので、それを理由に、週明けの月曜日は学校を休ませました。

そして月曜日。

長女の友達、二人からの電話で分かった、私が予想しなかった事実。

長女は、金曜日の放課後「いじめてやろうと思う」と言った▲ちゃんの机の中に
手紙を入れていたのだそうです。

無記名の手紙(メモ?)に書いた言葉は
「いじめてみたらどうですか」
もう、びっくりです!

机の中に入れられた▲ちゃんが、先生にその手紙を渡し、先生は激怒して、クラス全体にそういう言葉を書くこと事態いけないと、怒ったそうです。

それで、長女の友達が電話で
「あの手紙書いたの、長女ちゃんでしょ?先生、わかってないね~
って事を教えてくれたのでした。

でも、先生が
「いじめてみたらどうですか?」という手紙をみたら
生徒がいじめをしようと思っていると、考えるでしょう!!

その文章の前に「私(長女)を」という意味があるなんて、想像できないと思います。

長女になぜそんな手紙を入れたのか尋ねると
「腹が立ったから、いじめるっていうなら受けて立つって思っているから」

長女は月曜、火曜と二日間休ませました。
風邪もあったし、連日の塾での睡眠不足もあり、ちょうどよい休息と思って寝かせておきました。

「いじめてやろうと思っている」と言った張本人たち。
月曜日は、「いじめられるのが怖くて休んでいる」と言って、▲ちゃんは長女の椅子をガンガンと、みんなの前で蹴っていたそうです。

でも、さすがに火曜日は、長女が登校拒否になったら、その原因が自分達となってしまう。と思ったのか、職員室まで長女が休んだ原因を聞きに来たそうです。

そして、水曜日。
長女が学校へ行くと、●●●ちゃんと▲ちゃんが
「あの紙を入れたのは、長女でしょう?」と、聞いてきたそうです。
長女は認めて、まず、名前を書き忘れたことを謝ったそうです。
すると相手は、長女に早く謝ってくれたらよかったのに。と言って、問題は解決したそうです。

 

それでも、心配だった私は、放課後、先生を訪ねて
「書いたのは娘です」と話し、事の経緯を説明しました。

先生が言うには、手紙を先生が受け取った時点で、▲ちゃんは
「長女ちゃんが書いたと思います。いろいろあったので」と、言ったそうです。

先生は、「すみません。まさか、自分をいじめたらどうですか。という、意味とは思いませんでした。想像できませんでした。」と、言ってくれました。
そして、子供同士で解決したとはいえ、今後は注意深く見ていきますとも言ってくれたのでホッとしました。

なにより、誤解が解けたことが一番ホッとしました。
長女には、ちゃんと謝ったことを褒めました。

「だって、私がそこで謝らないと、めんどくさいことになるし。これからは、あの人たちには(●●●ちゃん、▲ちゃん)には距離を置いて付き合う。もう友だちではない。」
と言っていました。

3年生の頃に比べたら、随分と成長しました。

そして、今回のことで、誰が本当の友達かを見極めた、と言うより、見極めざるを得なかったんですね。

長女は学校では男の子といるほうが楽だそうです。
帰り道も男の子と一緒のことが多いです。

女子だけの学校には絶対に行きたくないという長女。

長い人生、誰か一人でいいから、長女が心から信頼できる友だちができることを、母として願っています。

でも、今回心配して電話をしてきてくれた友達が一人。
もう一人は、いろんな事に首を突っ込みたいタイプらしく、心配半分、興味半分って感じでした(笑)
それでも、ありがたいです。

そして、いじめてやるって言った子ども達。
簡単にその言葉がでることが怖いです。
そして、簡単に解決した(?)ことも、気になります。

長女は一ヵ月後、楽しみにしていた修学旅行へ出発しました。

www.tottorotta.com

 

長女は、3年生の古傷を、思い出したくなくても思い出してしまうようです。

ちょっとした何かがあると、
「友だちはいなくてもいい。一人でも大丈夫」と、言います。
もちろん、本心ではないとは思いますが。

今、長女が信頼している友だちは、塾にいる仲良しの女の子達だそうです。

いじめって、なくならないのでしょうか。
子ども達の心、なんだか、とっても怖いです。

 

最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。