「子どもの気持ち」と「素敵な園長先生」

【旧ブログ・いつでもJUMP!ときどきWALK?】
★二女・保育園年中★

裸足で遊んでいた二女が、「土踏まず」を切って、少し化膿しました。
病院で膿みを出してもらって、包帯をしてもらいました。

治療の最中は「痛い!痛い!」と、泣いて大騒ぎの二女でしたが、包帯を巻いてもらったことでご機嫌。

包帯の足で、そのまま保育園に登園すると、友達に「包帯してる!」と、自慢。
元気に歩いていたのに、保育園では足を引きずり、まるで重傷の様子。(笑)

その日は一日中、ご機嫌だったそうです。

化膿した部分は小さかったので、たいしたことはなかったのですが、一応、次の日も病院に来るように言われていたので、登園前に病院へ。
一日で、傷口はすっかり乾いていました。

病院の先生は「すっかり乾いたね。寝る前に薬だけつけていればいいよ」と、バンドエイドを貼ってくれました。

受け付けで清算を待っている間、ふてくされている二女。
「包帯がよかった」と、言うので「もう、包帯はしなくていいのよ」と答えると、泣きべそで私に「包帯がいい」と言い出しました

ちょうど清算が終わったので、「包帯がいい」と、駄々をこねると思った私は、二女を引きずって、早々に病院を出て保育園に行きました。

門の前についたものの、「包帯がいい」と泣いて私を叩く二女。
「包帯はしなくていいの。よくなったんだから」と、言ってもギャーギャーと騒ぐ。

そこへ通りかかった園長先生。
泣いている二女を見て「どうしたの?二女ちゃん」

私が事情を説明すると、園長先生はにっこりと笑って「まぁ、そんなこと。二女ちゃんは包帯がよかったのね。だったら、園長先生がしてあげるわよ。いらっしゃい」
その一言で、二女はにっこり笑って園長先生と手をつないで、登園していきました。

迎えに行った二女は、足に包帯を巻いて、元気にお友達と走り回っていました。

明日から、包帯って言わないかなと、少し心配していたのですが……
自分の気持ちを受け止めてもらったことで満足したのか、包帯とは、それから言わなくなりました。

二女の保育園の園長先生は、たくさんの園児の一人ひとりに目を配り、子どものことをよく見てくださっています。
「子どもの心に寄り添う」ことが、とても上手。
上手って言うのはおかしいですが、本当に上手なんです。
しかも、いつもさりげなく、子どもの心に寄り添ってくれます。
そして、親に対しても遠慮なく、子育てのアドバイスをしてくれます。

本当に素敵な園長先生です。


==== 続き===


園長先生からは、長女、二女、二人の子育てで、たくさんのアドバイスをいただきました。

毎月の園便りでは、子育てのことから、季節のこと、時事問題など、いろいろと書かれているので読むのが楽しみです。

直接アドバイスを受けた中で、いつも思い出す二つ。

一つは、長女が年少さんの頃。
保育園に迎えに行くと、いつも、おしっこを我慢して遊びに夢中になり、帰宅する頃「もれる~」と大騒ぎの長女。
帰る前に、必ず保育園のトイレに行くように声を掛けるのですが、「おしっこ出ない」と言ってトイレに行きません。

その日も「おしっこ出ない」と言い張る長女に何度も声を掛け、無理やりトイレへ連れて行きました。
案の定、トイレに行くと、おしっこは出ました。\(`0´)/
「ほら、やっぱり、おしっこ出たじゃない。」ときつく言うと……

「お母さん、そら、みたことか。という言葉はいけませんよ」
振り返ると園長先生がいらっしゃいました。

「いえいえ、事情があるのです」と説明すると、
園長先生は、にっこり笑って
「そういう時は、おしっこ出てよかったわね。だけでいいのよ」と、おっしゃっいました。

確かにその方が子どもも嬉しいだろうし、怒っている私も、その一言をかけることで、気持ちを落ち着かせられます。
その言葉をかけることで、子どもがにっこり笑ってくれたら私も心が和みます。
さすが園長先生!

でも、たまに言ってしまいます。
「そら、みたことか」と……
でも、そのたびに園長先生の言葉を思い出します。

もう一つ。
長女も、二女も園庭で遊んでいると、呼んでも聞こえないのか、聞こえないふりをしているのか、なかなか帰ろうとしてくれません。

多動だった長女と、多動気味だった二女。
二人を呼ぶときは、ついつい大声になります。
二女は2歳11ヶ月の時、途中入園で2歳児クラスに入りました。
入園して一週間は「慣らし保育」で、母親も一緒に保育園で過ごします。

その「慣らし保育」のときの話しです。

お友達が外遊びを終えてお部屋に戻ったのに、二女は一人園庭で砂遊び。
靴を脱いで玄関に上がっていた私は、「二女~!戻っておいで~」と、大きな声で呼んだけれども、戻ってくる気配なし。

もう一度、大きな声で「二女~!おいでってば~!」と叫ぶと……

「お母さん、どんなに大きな声で叫んでも二女ちゃんはもどってきませんよ。二女ちゃんの側に行って声をかけてあげなさいよ。大きな声は、子どもの心には響かないものよ」
いつの間にか私の横にいらした園長先生がおっしゃいました。

私は靴を履いて二女の横へ行き、肩をトントンと叩いて「お部屋に戻ろう」と声をかけると、二女は「ウン」と手をつないで一緒に戻りました。

だからと言って、いつも横に行って戻ろうと声を掛ければ素直に戻るかというと、そうでもありませんが……
大きな声を出すと、自分も疲れるし、大きな声を出していると、だんだん腹も立ってくるし。
イイコトはないような気がします。

特に、日々、多動な子ども達といると、ついつい大きな声になってしまいます。

大きな声で言っても子どもの心には響かない

園長先生に教えていただいたこと。
全てを実行することは、私には、なかなかできませんが。
いつも心に留めておこうと思います。

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イラスト提供:ふわふわ。り