息を殺す・・・夏休み

【旧ブログ・いつでもJUMP!ときどきWALK?】

夏休みも終わり、学校が始まりました。

今年は長女が塾で大忙しだったので、お弁当に追われた夏休み・・・という印象だけ。 
海にも行かず、映画にも行かず、友達とも遊ばず、花火だけ見に行けました。

二女は保育園なので、夏休みはありません。保育園のプールで夏を満喫していました。
我が家で一番夏を楽しんだ二女です。

「息を殺す」ってタイトル、ちょっと怖いですね。
前回の記事とは真反対の内容です。前回と比べると、暗~い話しです。

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私と長女の、最悪だった日々の回想です。

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節電を各家庭で実行し、エアコンをつけず、網戸で日中を過ごされている家庭が増えましたね。ベランダにいると、いろんな声や音が聞こえてきます。そんな中でも、ハッキリ大きな声が聞こえます。

それは……お子さんを叱っている声。
すぐご近所さん。毎日毎日、叱られているようです。

ベランダにいるときに、その声が聞こえてくると
私は「息を殺して」しばらくじっとしています。

足音がしないように、こっそり部屋に戻って静かにドアを閉める。私がベランダにいるって気付かれないように……

きっと、叱っているお母さん。毎日、毎日大変だと思います。
お母さんだって叱りたくないのに、どうもうまくいかない。

特に夏休みは、宿題という大きな難関もあり、お昼ごはんだって毎日用意して食べさせて、できるだけ規則正しい生活をさせようと頑張るほど。
何度言ってもできない子どもにイライラするのでしょうね……

よ~く分かります。だって、それは昔の私です。

長女が小学校2年生、3年生の夏休みは地獄でした。
毎日毎日同じことを注意しているのに、基本的な生活の約束すら守れない。集中力が5分と持たず、宿題ができない。

その日にする宿題が終わってから遊びに行くと決めたのに、宿題をする前から「どうせ、できない」と、パニックを起こして騒ぐ。

まだ、赤ちゃんの二女もいて私もストレスがどんどんたまって……

大きな声で叱り付け、叩いてしまいました。
それまで叩いたことなんてなかったのに。
感情のまま叩くなんて……

自己嫌悪と怒りと、ストレス。どうして?なぜ?できないの?というイライラ。
一度そうなると、止まらない。私も長女もお互いに、毎日が辛い日々になってしまいました。

それでも、泣いてパニックの長女を引きずって宿題をさせて……

そんな、ある日。
とっても仲良しのママ友から、言われたんです。
近所の方が、私の叱る声をとても不愉快に思っていると。

忘れません。長女が小学校の2年生の夏休みです。とてもショックでした。

そして、叱るときは全ての窓を閉め切って、叱るようにしました。
それでも3年生の夏も言われました。

仲良しのママ友経由で言われたっていう事がショックなのと、子育てを全否定されたようで……

「じゃあ、誰かこの子に宿題させて!」って、思いました。
私には育てられないと……

私自身、本当に、自分でもどうしていいのか分からなかったんです。

長女を叱っているときに、布団を叩く音が聞こえてきたり、ベランダを歩く音が聞こえる。
たったそれだけでも、「あぁ。また、言われる」と思う。

長女に「あんたのせいで、私が近所から言われるのよ!」って何度言ったか。ホント、最悪です。

 

「息を殺す」のは、叱っているお母さんが、私がベランダにいることに気がついたら傷つくかもしれないからです。

たまに二女が、静かにしている私に向かって「ママ~。ベランダでなにしてるの?」
と、大きな声で言う時があります。(-_-;)

そしたら、やっぱり……叱っているお母さん……ハッと気がつくのでしょうね。
サッシを閉めたのが分かります。

夏休みが終わると、息を殺すこともなくなるのでホッとします。
ホッとするのは、胸が締め付けられるほど辛い過去を思い出す回数が減るからです。

でも、発達障害に気が付くきっかけになったんですから。
泣いた日々も無駄ではないですね。