子どもへのまなざし(佐々木正美)

【旧ブログ・いつでもJUMP!ときどきWALK?】

本の置き場がなくて、電話の後ろの空いているスペースに何冊か置いています。
「子どもへのまなざし」という佐々木正美先生の本は、シリーズで3冊出版されています。

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我が家には「続・子どもへのまなざし」と「完・子どもへのまなざし」の2冊があります。

シリーズ最初に出版された「子どもへのまなざし」は、もう何度も購入しましたが、小さい子どもを連れた友人、教育関係で仕事をしている友人、我が家に訪れた人に、「この本いいよ!」と、ついつい渡してします。

 

「子どもへのまなざし」は、パパが偶然みつけて、長女の子育てに悩んでいた私に教えてくれました。
それまでも、育児書のようなものは、いろいろ読んではいましたが、長女にはどれも当てはまらない気がしていました。

「子どもへのまなざし」で、目から鱗だったのは、子どもの要求は聞いてあげましょう
という、佐々木先生の子育て論です。

この言葉だけでは伝わらないのですが……
一歩間違えば自分勝手でワガママな子になるのではないかと思うのですが、読めば読むほど、佐々木ワールドに引き込まれます。

今読み返すと、発達障害の子どもにも合っている子育ての本だと思います。

佐々木先生は児童精神科医のお医者様です。
発達障がいという言葉さえ知られていなかった頃から、発達障がいの子ども達について研究されています。

「子どもを心から受け止める」ということを、日常でどうしたら良いか、書かれています。

育児サークルに入っていたとき、発達の先生が講演をしに公民館に来たことがあります。
私が「発達障害」「ADHD」という言葉を耳にしたのはこの時が初めてだったかもしれません。

今から8年ほど前は、まだまだ世の中に発達障害は浸透していなかったと思います。

講演をきいてあと、感想を先生に話すという時間が設けられました。
「私の娘は始終走り回っていて、買い物に行くこともできません。でも、先生のお話を聞いて、いろんな子どもがいるんだと思いました」と、感想を言いました。(確かそんな風なことを言った記憶です)

その先生は、娘についていくつか質問をし、「お母さん、お子さんを一度クリニックに連れてきてください」と、おっしゃいました。

その一言だけで、目の前が真っ暗になるようでした。

私は、自分の子どもは大変だけど、もっと大変な子どもがいるのだから、安心した。
という気持ちで感想を言ったからです。

私の落ち込みようは、周りにも分かるようでした。

サークルの友人達は、「長女ちゃんを診てもないのに、クリニックに来いなんて、あの先生はおかしい」と口々に慰めてくれました。

「クリニックを開設したばかりだから、宣伝したいだけよ」とも……

「長女ちゃんは少し元気が良すぎるだけ。どう見ても問題はない」と。

その言葉に励まされ?そのクリニックに行くことはありませんでした。

その先生は、ADHDの特徴そのものの長女の話を聞いて、ADHDの可能性有りと思ったのでしょうね。

今、思えば、そのお医者様は当たってます!でも、当時は受け入れられませんでした。

「子どもへのまなざし」にも、発達障害のことについて書かれていますが、
受け入れられない私は、長女が「発達障害ではない」という証拠を本の中で探していたような気がします。

そんな私でしたが、長女への対応に困ったときは「子どもへのまなざし」を読み返していました。

「叱らずに褒める」を心に刻み、幼少期を一緒に過ごしました。

泣いたこともたくさんありました。
悲しいこともたくさんありました。

でも、叱らずに褒めて育てる。この言葉がいつも心にあるだけで、随分違いました。

夫婦でいつも呪文のように、叱らずに褒めるをつぶやいていました。
呪文の様に唱えないと、日々叱らずにはいられない毎日なので!
結果的にはそれが良かったのでしょうね。
長くなりますので、長女の幼少期は次の記事に……


 

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